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金山雄大 教区長 あいさつ(要旨)【12月教区例会】

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「自分をほめる」

こんにちは。12月の教区例会にお集まりいただき、ありがとうございます。

最初に、11月25日に行われた、本部での「教区長会議」での表統領の挨拶を紹介します。

「三年千日1年目も残り少しとなった。時間はどんどん過ぎていく。どうか計画的に日々を過ごしていただきたいものだ。他人ごとになってしまわないように、我がこととして、真柱様が仰せくださる丹精を怠りなく、あと2年お通りいただきたい」。

という内容の挨拶でした。

さて、例会が始まる前に申し上げましたが、本日は「歳末たすけあい献血」です。久しぶりに今日の教区例会に合わせて実施いたしました。現在、受付を通られた方は42名。献血車両(バス)を招く際、最低ラインが50名です。教区としては50名の採血者(献血できる方)を用意したいものです。日本赤十字の方も1日空けて来られるわけですからお互い協力したいところです。このあと受付締め切りの14時まで1時間ぐらいありますので、この例会後、先生方の中からお力添えくださいますようにお願いいたします。

また、昨日(12/1)から明日(12/3)までの2泊3日、京都教区災害救援ひのきしん隊が南丹市美山の「かやぶきの里」にて定時訓練を行っております。
私は12/1に参加しました。公民館にて一泊し、災救隊の委員の方々とともに過ごしました。

この時期の美山は大変寒く、今朝(12/2)は、氷点下で雪が降っていたそうです。この3日間で、かやぶき屋根に関連する道の補修などを行い、地域の方々も大変お喜びくださっているという報告を受けました。南丹支部長も初日にご参加くださり感謝申し上げます。

災害救援の訓練は有事の際、被災地域に速やかに派遣できるように日頃から鍛練を積むのが目的ですが、こうした地域社会に対しての活動が、教区活動の一つとして行えることは大変ありがたいことです。

ということで、今年も間もなく終わりますが、来年も今年以上に精一杯勤めさせていただきましょう。と、話を結ぼうと思ったんですが…。

実は、11月29日、教区福祉担当委員会主催の「カウンセリング講座」があり、私も受講しました。

その中で、講師の宇田まゆみ先生(臨床心理士、公認心理師)が次のように仰いました。

「相談を受ける者、特に教会長さんは、信者さんであるとか、いろんな方の相談を受けますよね。カウンセラーというのも、相談を受けるのが仕事であります。相談を受けるお互いは、心身健康でありましょう」。「相談を受けても、それを抱えきれず、青白くなり、相談を受けた側が心身をやられてしまい…。このようなことが非常に多いです。ですから常にこの心身を健康であることが大事なのです」。と話されました。

心も体も健康に…。その講座の終わりに、ある受講生が質疑応答の時間に「心身を日頃から健康でいるために先生はどうされてますか」。という質問をされました。

先生はどのように答えられるのかと思っていると…。大変興味深く、特に印象に残ったのが次のような答えでした。

「自分で自分のことを時には褒めてあげてください」。と仰ったのです。まさか「自分で自分のことを褒めてあげてください―」。とは……。

私はそれ聞いた時、なるほど!と思いました。私と同じように聞いていた受講生(知人の教会長)は「その話を聞いて、涙が出そうになった」と言いました。

講師の先生は続けて「お道の人は、非常にストイックで真面目で自分がもういっぱいいっぱいだけれど、目の前で困ってる人とか、目の前で人が悩んでいる人がいると、やっぱりそこの悩みをなんとか解決してあげようって走り回るんですよね。そうしてるうちに自分が疲弊してしまって、それが、例えばおたすけ先から教会に帰ると、ついついムスっとしてしまったり、家族に当たってしまったり、そういうことをすることがあるんです。だから時には自分で自分のことを褒めてあげてください」。と。

それ聞いて、私は帰りの車の中で実際にやってみました。「金山雄大、お前、ようやってるわ、今年も1年いろんなことがあったけど、よう頑張ったな」って言ったら、なんか胸に込み上げてくるものがあり、涙が出そうなったんです。

皆さまも今年1年振り返って、いろんなことがあったと思います。教区・支部のことだけでなくて、自教会のこと、上級のこと、いろんなことがあって、本当に一生懸命通られたと思うんです。ですから今日、帰りの車で自分で自分を褒めてあげてみてください。おそらく心に、胸に、何かしら込み上げるものがあると思います。

このようなことから、本日の最後のひとことは「来年精一杯頑張りましょう」。ではなく、「今日は皆さん、自分で自分をお互い褒めて今日帰りましょう」。と申し上げたいと思います。

以上です。ありがとうございました。


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