天理教
教区・支部情報ねっと 

右京支部 掲示板

この記事は2022年7月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。ご注意ください。最新情報は、左の最新年をクリックしてご覧ください。

佐々木年政(ささき・としまさ)地方委員

昨日15時頃、突然男性が一人教会に入ってきました。お互い見ず知らずでして、普通はまず参拝されるのですが、それもなく、玄関に置いてあるソファーに座り、自分のことを始め、文化的な事や政治的の事など色々と話し出しました。

私はずっと聞き役に徹し、聞いていたのですが、話の中で年齢が65歳で私と一緒だということや、教誨師の先生から聞いて天理教を知ったことなどが分かってきました。彼はずっと一方的に話し続け、最初は打てていた相槌も、最後の方はしんどくなり打てなくなるくらいでしたが、色んな話の中で、精神的な身上で何度か警察に捕まっていることも分かりました。

教会の近所は観光地ですので、コロナの感染も一時に比べると落ち着いたこともあり、観光客が増えてきて、見ず知らずの人の往来も増えてきたため、怪しまれることがありませんし、入ってきやすい状況です。今回、私は言われませんでしたが、お金の無心に来られたのかな、と感じることがありました。事実、40分くらい話し続けた彼は、私が何もしないな、と感じてか、話を切り上げて、帰っていきました。

10年程前のことですが、教会の近所に精神科の病院があります。ある日、龍笛の音が聞こえて来たので、誰が吹いてるんやろ、と思って耳を澄ましたら、その病院の方から聞こえてくるんですね。後で聞くとようぼくさんが入院されているということが分かりました。その方は私も知っている方でしたので、散歩がてらに近くの天理教の教会に参拝したいと、閉鎖病棟からの外出許可を得て、参拝に来てくれました。これをきっかけに、その方が同じ病院内のようぼくを誘って、一緒に参拝に来てくれるようになりました。その中には、統合失調症など比較的重度の症状の方が多く、病気、それに関わる犯罪、障がい者年金をもらっているので働かないなど、様々な身上事情が絡み合っています。そういった方を教会に住み込ませて、真にたすかる姿へと丹精される教会もありますが、私どもの教会ではなかなかそこまで出来ません。

今、コロナ禍にあって、教会としても布教や社会的な活動が困難な状況にあって、精神的に病まれる方が増えていると聞かせてもらいます。昨日来られた方のように無心に来られる方もあるかもしれません。お金を渡して一時的なたすかりを得ても、心が変わらないと本当のたすかりではないということをしっかり心に治め、教会として、毅然とした態度でお断りするのも大切なことだと思います。

コロナ禍で、おつとめ一つ取っても、参拝を遠慮して頂いて限られた者だけでつとめるなど、悪い方に変わった部分があります。また、直会がなくなり有難いという婦人さんの話を聞くこともあります。どれがいいのかわかりませんが、ここにいる教会長お互いは、色んな悩みや聞きたいことがあると思います。今までは、ようぼく成人講座のような、ようぼく向けの講習会はありましたが、教会長だけ集まって、ざっくばらんに色んな話をしていくのも例会の大きな意味ではないかと思ったりします。


ページの先頭へ