天理教
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右京支部 掲示板

木村 理恵(きむら・りえ) 人権啓発委員会(支部主担当)

9月はにをいがけ月間ということで、にをいがけについて自分なりに考えていることについてお話ししたいと思います。

まず私が一番始めにしたことは、何でも最近携帯で調べるんですけども、載っているのかなと思いながら、「にをいがけ」というのを検索してみました。そしたら、「にをいがけおたすけ」「天理教婦人会」と一番上に出てきました。

「にをいがけ」とは、お道の匂いを掛けることで、親神様の御守護の有難さを人に伝え、お道を信仰する喜びを聞いて頂くことです、と書いてありました。自分は今までどんなお道の匂いを掛けてきたのかなと、ちょっと振り返ってみますと、私は子供を5人お与え頂いているんですけども、子育ての時のことを思い出しました。

現在24歳の長女を筆頭に、一番下は16歳の女の子と、女の子4人、男の子1人をお与え頂いております。子供達が小さい時は、会長さんは留守がちで、お父さんがいないと余計に子供は言うことを聞かなくて、私の言うこともなかなかも聞いてくれなくて、けんかをしたり、怒っていたように思います。そのけんかをしている子供達に対して、「どうしてあんた達は助け合うことが出来ないの」と怒ったりとか、「今日、〇〇しなさい」といった口調で言っていたように思います。

長女が小学校6年生くらいだったと思うのですが、8つ程離れた一番下の妹に対して、「〇〇したらあかんて言ってるやろ」と言って、ほっぺをパチンと叩いたことがありました。それを見て私は、何をしてんの、何で叩くの、とビックリしたんですが、よくよく考えてみると、長女が小さい時に、私も若気の至りといいますか、腹が立った時に手を上げたことを思い出しました。一番下の子は4歳くらいで一番かわいい時期でしたので、一番下をかわいがってる、ひいきや、と長女や次女たちに言われてましたが、その時は、どうして叩くんやろ、と思ったのですが、自分の姿を思い出し、いいことも悪いことも、母親の姿、言葉、態度が小さい時から受け継がれ、身に付いている、そういう匂いを掛けていたんだな、という風に思った、反省した出来事でした。

これは最近のことですが、毎年8月の大教会月次祭を親子参拝デーとして子供達もみんな親子で参拝しましょうという風に大教会で掲げておりまして、うちの子供達も大きくなったんですけども、やはり子供達を誘って、長女と三女だけでしたけども、一緒に参拝に帰らせてもらいました。その時に大教会長様に家族毎でご挨拶したり、お話ししたりするんですけども、その時に、その様子を見ておられた九州からお帰りの会長さんに声を掛けて頂いて、「あんたの長女さんの笑顔はすごいね」「すごいいい子やね」と言って頂きました。たぶん長女はその会長さんとあまり話したことはないと思うんですけども、そんな言葉を掛けて下さって、笑顔だけでそういう風に言って頂けるって、すごくうれしいな、有難いな、という風に思いました。

こういう風に思った時に、私も炊事とかですごくにこにこしながら話しておられる方とかを見ると、この人すごく幸せそうやな、いい人やな、という風に思ったりするんですけども、やはり笑顔という事だけでも、その人の匂いになるのかなと思わせてもらいました。

では、私が自分が出来るにをいがけは何かなという風に考えた時に、最近実は7月の終わりくらいから、急にしんどいな、っていう風な事がありまして、その何日か前からも自分なりに一生懸命させてもらおうと自分で勝手に思いながら、汗をダラダラかいている姿を見て、頑張ってる、と思ったり、色んなことがあってクーラーもつけずに頑張ったりとかしていたんですけども、そうしましたら熱中症になってしまいまして、3日間ほど寝込んでしまい、結局あんだけ我慢していた冷房を1日中つけておかなければならず、余計にお金が掛かるという、こういう状態になりました。冷房の効いた部屋から出た瞬間に、動悸がしたり、息切れがしたりして、トイレに入っている間も倒れそうなくらい、という事が結局半月ほど続きました。8月の月次祭の時は、着物を着たにも関わらず帯が苦しくて動悸がしてきたので、申し訳なかったですが月次祭が始まる時には着物を脱がしてもらいましたが、9月の月次祭は、暑くても乗り切れるなと、本当に有難く思わせて頂いたくらい、暑い中でも動かせてもらえるようになりました。

そのことを考えさせてもらった時に、暑い中でも汗をかきながら動けるっていうのも、すごい御守護なんだな、ということを改めて感じさせてもらいました。

やむほどつらいことハない わしもこれからひのきしん (三下り目八ツ)

というみかぐらうたを、いつも以上により一層強く感じられるような出来事になりました。

本当につらくてしんどかった半月を忘れる事のないように、朝起きる時にしんどいなとなった3日間のことを考えると、眠たいなと思うのも元気な証拠やからなという風に変えて思わせてもらえるようにして、朝起きた時に眠たいなと思いながらも、有難いんやなということをつくづく感じさせて頂けることになりました。

十全の御守護を頂戴しているいう喜びを、言葉遣いや態度、しぐさに表すのは本当に難しいんですけども、自分から匂いが発散出来るように、心の底から喜んで、感謝をするのに言葉が勝手にセリフのように言っている自分があるのも反省しながら、そうことも気にしながら、今月1ヶ月をにをいがけで通らせて頂きたいなと思います。


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